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wot関連やそれ以外を不定期に投下しようと思います

無題

Tier6拠点戦が好きだった

クレジットが稼げるというのは、実のところ俺にとっては重要じゃなくて、単純にゲームとして楽しかった。初めてクランの人と喋りながら遊べて嬉しかった。工業資源という目に見える形でみんなの努力が溜まっていくのが嬉しかった

最初は勝率50%ぐらいだった。それでもよかった。負けてもいいということではなくて、一戦一戦反省をしてどんどん成長している実感が持てたからだ。フォーカスという概念を知り、ラッシュを練習し、6拠点なのに真面目にタクをみんなで考えていた

Tier6拠点戦が好きだった

一日20~30戦を一か月ほぼ毎日やっていた。勝率は70%を超えることが当たり前になってきた。90%の日も珍しくなかった。リーダーボードにも名前が載るようになった。相変わらず反省はしっかりして、皆の練度が上がっていくのが嬉しかった

 

Tier6拠点戦が好きだった。好きだった、というのは、ある時から楽しくなくなってしまったからだ

 

好き勝手に車輛を出す人がではじめた。鈍足重戦車、固定砲塔駆逐、自走砲。当然勝てなくなる。また、彼らは反省会もお気に召さないようだった。彼らは"楽しく"やりたいから、真面目にやられるのが鬱陶しいようだった

何度か話し合いもしたが、結局のところ、彼らは"楽しく"遊びたいだけで、俺も"楽しく"遊びたいだけだった

 

郷に入っては郷に従え。ACWP1は集団戦クランではない。育成クランでもない。集団戦を頑張る必要もなければ、上手になる必要もない。6拠点は俺が始めたものでもないし、俺の"楽しさ"を押し付けるのも違うと思った

俺は楽しくないので6拠をしなくなった

 

代わりというわけではないが、6拠をしなくなる少し前ぐらいから進撃戦を始めた。その時はまだ10vs10だった

ノウハウも無く、Tier10集団戦経験者もほとんどいない。当然初期の勝率は酷いものだった。それでもよかった。毎回反省会をして、僅かに、でも着実に進歩している実感が持てたからだ。今まで低Tierはつまらないからと来なかった人とも遊ぶことができた

ACWP1の進撃戦は俺が始めた。クラメンを集め、軍団兵を呼び、指揮を執った。俺が居なければ集団戦という闇に触れずに済んだ人もかなり多いと思う

 

 

 

 

Tier6拠点戦が好きだった。初めてそれに触れてから2年がたった

違った目標の人間が同じコミュニティに入るとする。最初は上手くバランスをとるが、小さなズレは時とともに歪を大きくしていく

その結果、コミュニティは崩壊するのだろうか?

答えはYesでありNoでもある

 

ACWP1の場合、全壊したわけではない。半壊、くらいだろうか。当時のメンバーと今のメンバーを見比べると、残った人と消えた人が同じくらい、新しく入った人が一番多いように思える

このコミュニティは崩壊したのか?否、新陳代謝を起こして成長しただけである

人が消えることは必ずしも悪いことではない。そこに居たくない人が立ち去り、新たに人が入ってくる。その結果、コミュニティの純度が高まり成長することはよくあることだと思う

俺はTier6拠点戦から立ち去り、進撃戦という新しい居場所を自ら作ったに過ぎない。そして袂を分かったTier6拠点戦に残った人たちは消えていった

そこから1年半かけて、人の出入りを繰り返し、このコミュニティは成長した。その成長が良いものか悪いものかはわからない。少なくともクランをこの方向に成長させてしまったのは俺だ

 

 

 

最近、進撃戦が楽しくない

当然、勝てば嬉しいし、負ければ悔しい。反省会をする。リプレイを繰り返し見る。そして次に活かす。次は負けないように。今までずっと繰り返してきたことだ

何故、最近になって楽しくなくなったのだろう。理由はわかっている。他者とのズレが、歪を大きくしたからだ

クランメンバーの中で、俺が一番集団戦に対する熱意を持っていると自負している。これは別に他の人が皆、適当にやっていると言いたいわけではない。一緒に真剣になってくれるメンバーのは多い。彼らとする進撃戦は楽しいし、反省会も楽しい。練度を上げ、確実に進歩している実感を持っている

ただし、それが全員と共有できているわけではない

 

反省会に珍しく来たメンバーへ、リプレイを見ながら指摘していた時に言われた言葉

「正直、前でてって言われないと、まだわからないです。」

愕然とした。"まだ"わからない。では"いつ"わかるようになるのか。君は俺たちと進撃を始めてから1年半は経っているはずだ。勿論、1年半の間に経験してきた集団戦の密度は違う。それは俺と彼とでは熱量が違うからだ。でも、それは他のメンバー達だって同じはずだ。そして一緒に集団戦をしているときは、常に教え続けてきたはず。教え方も完璧ではなかったと思う。こうしたらどうだ、という指摘も受けた。でも、1年半積み上げてきたものは何か残っているはずではないのか。それなのに何故…

その彼だけではない。俺と同時期か、それ以上前から集団戦を始めたのにTier6拠点レベルの集団戦の動きすら身についておらず、声も出さず、理由を問われても謝ることしかしない人もいる

そしてそういう"彼ら"に限って、反省会には来ない。進歩はしない

 

最近、進撃戦が楽しくない。進撃戦自体が面白くなくなったわけではなく、"彼ら"の居る集団戦に疲れてしまった

 

"彼ら"が何か変わったわけではない。変わったのは俺だ。そして変わらない"彼ら"に腹を立ててしまうのだ

 

郷に入っては郷に従え。ACWP1は集団戦クランではない。育成クランでもない。集団戦を頑張る必要もなければ、上手になる必要もない。進撃戦を始めたのは俺だが、"彼ら"には俺についてくる義務はない。そして今、俺の"楽しさ"と彼らの"楽しさ"の歪が無視できないレベルにまで拡大してしまった

 

俺は集団戦が好きだ。楽しさも悔しさも共有し、一緒に成長する仲間との集団戦が好きだ

 

俺はTier6拠点戦が好きだった。楽しくなくなったから離れた

俺は進撃戦が好きだ。今、それが楽しくなくなりつつある

 

前々から感じている。ACWP1というコミュニティにおける異分子は俺だ。そしてこのコミュニティを今の形に変形してしまったのも俺だ

人が消えてもコミュニティは崩壊しない。その人が居ない、新しい方向へ成長するだけ

 

 

特に落ちはない。自分でも何が言いたかったのかよくわからない。CWEが終わってからずっと頭の中で燻っている思考を文字にしたかっただけかもしれない