集団戦超基礎教本
前書き
この記事は集団戦の動きに慣れていない自クランのメンバーに向けた内容となっているため、集団戦をある程度経験した方には参考にならない/ランダム戦で身につけるべき知識も多分に含まれていることをご了承願いたい
また、玄人向けの軽戦車などの特殊車輛ではなく、初心者が普通任されるであろう主力部隊となる重・中戦車についての解説である点も留意していただきたい
1.タクティクス説明を聞こう
CWやトーナメントではstratsketch等を利用してタクティクス(戦術)の説明を行うが、ここでは普段の進撃戦を想定して話を進めたいと思う
進撃戦では、戦闘と戦闘の合間の約2分間で車輛の決定と初動の配置、動き方の説明を行う。時間が限られているため、指揮官の指示も簡略化されたものになり、指示を聞き洩らすこともあるだろう。その時は必ず聞き返すようにしよう
聞き返すタイミングは指揮官の説明が終わった後か、戦闘開始前の30秒カウント中が好ましい。というのも、説明中に被せてしまうと他の車輛への指示が通らなくなってしまい、本末転倒だからだ(当然だがタク説明中の余計な私語は論外である)
初動の動きを聞いていなかったのに確認もせず、周りに流されて動き、指揮官に怒られるという経験をした人も多いと思う。質問が無ければ全員理解しているものだと捉え、再度説明をすることはあまりない
逆に聞き返したことで怒る指揮官は居ない(はず)と思うが、毎試合初動の動きの再説明を求められると、こいつはいつも話を聞いているのか?と思う。進撃戦中にTwitterをやっていいのは指揮官だけだということはWGのフェアプレイ・ポリシーに明記されている。聞き返すことを躊躇う必要はないが、まずはタク説明時は集中して聞くことを心掛けてほしい
2.初動の声かけは重要
戦闘開始後は説明を受けた配置まで移動するわけだが、同じ車種でも異なった場所に向かうこともある。例えばObj.277を5枚編成し、北に4枚、中央に1枚という指示だったとしよう。よくあるミスとして、全員が「多数の方に行けばいいだろう」と考え、中央に一人も向かわないという事態がある。これを防ぐためには、Obj.277にのっているメンバーが声を出し、「誰が行くのか」を尋ねる、もしくは近いメンバー(あるいは自分自身)を指名することが重要である
LTの偵察場所等は100%と言っていいほど自分がどちらに向かうのかを声出ししてくれているが、こういったミスは主に重・中戦車部隊で起きやすい印象があるので、注意してほしい
3.報告は密に
集団戦においては情報共有が非常に重要になる。特に発見された、どこから何に撃たれた、などの情報は指揮官にとって重要な判断材料である。まずは以下の3つの情報は常に発信すること
①スポットされた
→ラジオチャットで救援を求む(F7キー)
②敵に撃たれた
→どこから誰に撃たれたのか?(ミニマップでセクター指示)
→その際バレていたのか?
戦場の霧がある場合は車種がわからないので、弾種とダメージ量を報告すること
③自走砲弾着報告
→当たった場合は方角の報告(同上)
→当たっていなくても相手が撃ったことは必ず報告
※※注意※※
無駄な声出し・報告はNG
本当に必要な情報が入ってこなくなるため、極力避けてほしい。例としては、
「バレない!」 バレないのが普通。バレたら教えろ
軽戦車や敵の有無を探るために送った車輌などからの報告は有用
「弾かれた!」 キルコールしていた時などに取り切れなかった報告としてはOK
そうでなければフォーカス指示などの邪魔になる
「ラグい!」 もはやただの愚痴
「酔ってるわw」 で?
和気あいあいとやることは結構だが、試合が動いている間にこれをやられるのは非常に迷惑である
4.ラッシュ
実際に敵戦車と交戦するシチュエーションに入ろう。まずは6拠点や8拠点でもおなじみのラッシュから解説していこうと思う
ご存知だとは思うが、ラッシュとは一言でいうと、相手のテリトリーに戦車をまとめて流す戦術である。つまり、足並みがそろっていること、勢いを殺さないことが重要だ
しかし、一口にラッシュと言っても様々なパターンがある。ここでは2つのラッシュについて説明する
4-a.乱戦に持ち込むラッシュ
相手の戦車群に向かってこちらの戦車群を流し込み、殲滅することを目的としたラッシュだ。重要なポイントは、先頭は敵集団の後方まで走り抜けること、そしてフォーカスを決めて先に敵の砲門を減らすことだ
こうして乱戦状態に持ち込むことで、待ち受けているという相手のアドバンテージを減らし、純粋な撃ち合い・フォーカス勝負に持ち込む
!!!重要!!!
同じ敵を狙う(フォーカスする)ことで素早く枚数差を作ろう。慣れてきたら積極的に声を出してフォーカス指示をしよう
フォーカスすることは大切だが、それに固執するあまりにDPMを殺してはいけない。すぐにフォーカス対象が撃てないのであれば近くの敵に弾をはき、装填中にフォーカス対象へ射線を通そう
また、乱戦時は常に動き続けることになるが、走り撃ちは極力避けよう。これが後述するポジション取り重視のラッシュとの違いである。装填が終わる3秒前ぐらいから絞り始め、撃ったらまた動く、というように、確実に貫通させる立ち回りを心掛けてほしい
敵に張り付くことはNG。味方の射線を妨害することになり、殲滅が遅くなる。いつも注意しているがなかなか改善されず、頭痛のタネになっている
4-b.ポジション取り重視のラッシュ
敵車輛を飲み込み倒すことを目的としていたラッシュと違い、目標地点までたどり着くことを主目的としたラッシュである。この場合、目標地点までは何があっても足を止めてはいけない
優位なポジションは、時に敵車輛を倒すこと以上に価値を生む。どちらのラッシュにも言えることだが、明確な目的をもって行動することが作戦の成功につながる
勿論、敵を確実に溶かしながらポジションを取れという難しい指示が出されることもあると思う。自クランの現状ではそのレベルは求められないが兵士の皆さんには全力を尽くしてもらいたい
5.面で当てる
一気に流すラッシュとは違い、前線を作り撃ち合う戦い方である。横隊を形成し、同時にジリジリと押し上げていく。同時にでることでこちらはフォーカスされにくく、HPが少なくなった車輛は後ろへ下がることで味方に隠してもらうことができる
イメージはこのような感じだ。ブルーネームは見逃して欲しい
相手からすれば、撃ちに行けば一斉にフォーカスを受ける形になっており、強気に出ることは難しい
逆にこちらとしても、弱気になって下がる車輛がいると、横隊が崩れ、前に出ている車輛がフォーカスを受けてしまうことになる。普段から言っているが、"日和ったら負け"なのである
これは悪い例。前に出ている車輛から順番に溶かされるのがオチだ
6.隊列を組んで受ける
こちらから押し込むのではなく、隊列を組んで相手を待ち構える、いわば面で受ける形を紹介する
前の車輛の車体でハルダウンするように並び、出てきた敵車輛に一斉射撃を浴びせる態勢である。こうすることで射線を確保しつつ、HPが少なくなった時は後ろへ下がるだけで味方に隠れることができる
※※注意※※
この場合に限った話ではないが、無駄な前後運動は辞めよう。味方の射線を妨害し、FFを誘発する
7.射線を限定する
集団戦だけではなく、ランダム戦にて身につけるべきことだが、自分が撃ち合っている敵以外の射線を切ることも重要である
例えば、
前述のラッシュの例に戻るが、奥の稜線に敵が構えていた場合、図の位置で撃ち合うと弾をはかれ続けてしまう
稜線まで走り込むことで構えている敵戦車から射線を切り、目標車輛群のみと撃ち合う形をつくる。射線を完全に切って撃ち合うことはできないが、限定することは可能である
進撃戦で実際にあった事例も紹介しよう
浮いている車輛を取るという指示に対し、
それ以外の車輛の射線まで飛び出したため、1枚無駄に落とされてしまった
射線の通り方については普段のランダム戦で学んでいこう
まとめ
長くて全部読んでいられないという人へ向けて要点をまとめる
・タク説明中はTwitterをしないで聞く。聞き洩らしたら必ず聞き返す
・声を出して連携をとる。無駄話はNG
・指示された行動に関して目的/最優先目標を理解し、実行する
・日和るな。HPは共有財産。無駄に減らさず、無意味に貯め込まず
・ランダムを回してマップ理解を深める
・橋頭保はちゃんと変える/クレリザは炊き忘れない(戒め)
おわりに。。。
最近毎日立つようになった進撃戦において、何度言っても改善されない初歩的なミスをどうしたら解決できるのかと悩み、言って駄目なら文章と図解で攻めてみようという考えでこの記事の執筆に至った。season CWがSEAで行われなかったため、普段の進撃戦でしかCWEに向けた練度向上は狙えない。楽しくやることも大切だが、やるべきことはしっかりやろう
また、指揮官の立場からすると、「タクが弱い/指示が遅いから負けた→改善しよう」という風に成長していきたいのである。ヒューマンエラーが敗因で、そもそも指示通りに実行できていない、となると困るので、兵士の皆さんにはご協力願いたい
ここ数日、他のクラン(日本人クランだけでなく海外のクランも)の分遣隊に軍団兵として参加することにハマっている。タクや指揮の取り方、兵士の動きなど、良いところも悪いところも参考になる
数か月サボっていた本ブログだが、実はこの記事と並行してもう一つ書き始めたので、そちらも近々公開する予定だ。お楽しみに
では、また